美味しいものを食べることは、生きる喜びだとお思いの方も多いと思います。 よく食べることは、よく生きること。 食べる機能が低下したとしても、素材や調理方法の工夫で毎日楽しく食事ができます。 お年よりに優しい料理について調べてみました。 ![]()
塩分の制限を受けている人でも、だしや、酸味、香りをきかせて、めりはりのある味 に。 ● のどの通りをなめらかに 唾液の分泌量が減り、飲み込む力が弱まります。食べ物がのどに詰まったり、気管に入ってしまわないように、汁気を多めに作ります。 ● つかみやすい形にして 転がったり、はさみにくいものは、形を工夫しましょう。自助具もいろいろあります。 ※ 食器お助けグッズをご覧ください。 ● 噛みやすい素材や形に あごの力が弱くなったり、入れ歯だったりして、噛む力がなくなってきます。噛みにくい肉や、繊維の多い野菜は小さく切りましょう。 ● 消化の良い形に 噛む力とともに、消化力も落ちてきます。野菜や肉はやわらかく火を通しましょう。圧力鍋を使用すると、短時間で肉や野菜がやわらかくなります。 ![]() 食べる力を知る ● ![]() ほとんどのものは食べられますが、やわらかく仕上げ、肉や野菜は繊維を断ち切る方向に一口大に切ります。 ● 刻み食:噛む力がかなり衰えた状態 肉や野菜は、小さく刻んで、ぱさついた物は焼き汁(煮汁)を絡めるなどしてください。ごはんも全がゆにしましょう。 ● ミキサー食:飲み込む力が低下し食べ物がいつまでも口の中に残ってしまう状態。 肉や野菜はスープを加えてミキサーにかけて、ポタージュ状に。全がゆもミキサーにかけると安心です。ポタージュ状にした料理にとろみをつけ、とろりとしたかたまりで、のどを通るようにすると楽に飲み込めます。 それぞれ自分(要介護者)の状態を見きわめ、状態にあわせた調理の方法を考えてください。 ![]()
高野豆腐・かまぼこ・めん類 特にそば・カステラ・もち⇒小さく切って汁気と一緒に ● のどにはりつきやすい食品 ワカメ・のり・青菜⇒小さく切って飲みくだしやすい食品と一緒に ● ミキサー食にむかない食品 玄米・こんにゃく・油揚げ・卯の花・脂肪の少ないすじ肉・魚卵・魚のくんせい・いか・たこ・繊維の多い野菜(たけのこ・ごぼう・きのこ・漬物など)・海藻類・特有の臭いのあるもの(にら・にんにくの芽・しそ・セロリなど) (体力健康づくり事業団調査1981より) |