吉野川市議会 麻植会
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 視察研修の報告

八戸市役所
平成20年5月20日(火) 14時30分から16時00分まで

参加者 
藤原一正、岸田秀樹、増富義明、犬伏正春

視察先対応者 
八戸市議会事務局庶務課課長  中村賢一
八戸市議会事務局庶務課主査  佐々木麻衣
八戸市環境部環境政策課環境政策推進グループリーダー 副参事  田中 貢  
八戸市環境部環境政策課環境政策推進グループ 主査   高山紀行

視察内容
環境にやさしいまちづくりについて
 呉市は、広島県の南部に位置し、人口は約248,000人で。面積は約353.7Kuである。
「市民協働のまちづくり」テーマに、平成18年度を呉市の新時代を創造すべき市政元年と位置づけ、市政の新たなる展開進めている市である。また、古くは海軍工廠で栄えた町であり、戦争中には人口40万人を数えていた。

○はちのへクリーンパートナー制度について
 「環境美化プログラム」で、ボランティアとして「まちをきれいにしよう」という活動を、市として積極的に支援していこうというものです。
アダプトプログラム導入に係る検討会を平成14年度中に3回の会議を開催いたしました。検討会の参集範囲は、観光課、ごみ減量対策課、清掃業務課、港湾河川課、道路維持課、公園緑地課、環境保全課、八戸清掃工場、八戸リサイクルプラザでございます。検討会の結果でございますが、里親に対する清掃用具の提供、看板掲示の費用及びそれに対する事務量の増加を考えた場合、費用効果に疑問があるという結論にいたりまして、従来の方式の長所のみを生かした八戸市独自の「八戸版アダプトプログラム」を作成しました。
ここで、組織された「里親」がクリーンパートナーで、それぞれの役割について、市民の役割として、清掃作業、行政の役割としてボランティア用ごみ袋の配布、関係者への連絡調整、PR(報道機関への周知、市HPへの掲載)です。平成15年5月28日登録証伝達式を行いこの時点で29団体・個人登録していただき、その中から出席できる15の団体へ対し、当時の市長から登録証を渡している。

○ごみ減量への取り組みについて
1,ごみ処理基本計画について(平成17年度〜平成26年度)
  一般廃棄物の排出量、平成9年度比で5%削減
  最終処分量、平成9年度比で50%削減
  リサイクル率、24%削減
  1人1日当たりに家庭から排出するごみ量(資源回収されるものを除く)平成12年度比で    20%削減
  1日あたりに事業所から排出するごみ量(資源回収するものを除く)平成12年度比で20%削  減、平成17年3月策定をしました。
2,八戸市のごみの量
  平成12年度1人1日当たりのごみ排出量は、1,339cでしたが平成18年度は1,128cで、平成  19年度は1,092cでございました、市長の方針として1,000c以内を目標にしております。
3,家庭ごみの有料化(指定ごみ袋の導入)
  有料化の概要、目的として当市では、ごみの減量化と資源化を目的として、平成9年4月か  ら資源物の分別収集に取り組んできた。しかし、効果として開始年度こそごみ量の減少が   見られたものの、翌年度からまた増加傾向となりました。
  有料化という経済的誘導策により、市民にごみ処理に対するコスト常識を持ってもらい、資  源物の分別排出の促進、家庭ごみの減量及びごみの発生抑制を図ること、ごみの多く出す  人からは多くの負担を、少なく出す人からは少ない負担を求めるという、排出量に応じたご   み処理手数料を負担していただくことにより、公平な負担を確保すること、今後予定される   新処分場建設、分別収集拡充のための経費の一部とすることなどを目的として「家庭ごみ   の有料化」を実施しました。
4,家庭ごみの組成
  燃やせるごみの(重量比)生ごみ40%、紙類18%、草木16%、プラスチック類11%、繊維類  4%、不燃物1%、その他10%
  燃やせないごみ(重量比)資源びん21%、金属類17%、ガラス、陶器類15%、小型家電    14%、可燃物10%、資源缶6%、不燃びん4%、不燃缶3%、その他10%、です。
5,段ボールコンポスト
  段ボールと園芸用の資材「ピートモス・もみがらくん炭」を利用して、生ごみの減量化・堆肥  化を図る方法。生ごみを重量で約1/10に減量化することが可能。コンポスト終了後の中身   は堆肥として有効利用できる。平成16年からモニター制度実施、毎年市民100人を対象にし  て実施しております。
  平成20年度段ボールコンポストモニター募集要項4月頃の広報で募集のお知らせで募集モ  ニター合計150名、配布物品段ボールコンポストセット(ピートモス15g、もみがらくん炭    10g、温度計、ゴム手袋、段ボールコンポストマニュアル)実践後のアンケート調査を行い   ます。
6,電動式生ごみ処理機の購入に補助金
  市では、電動式生ごみ処理機の購入に対して補助金を交付しています。購入費の3分の    1以内の額で、10,000円を上限に支給します。
7,事業系ごみの減量対策
  事業系燃やせるごみの組成、紙、繊維類41%、生ごみ28、5%、プラスチック類23,4%、草  木類4,8%、不燃物0,3%、その他2%となっております、
  事業系紙ごみ搬入規制をして減量、再資源化を促進しております。

○エコレンジャーについて
 エコレンジャーとは、八戸市の環境を守るため、自称リサイクル博士たかはしさんことキャップテン・エコにより結成された、環境保全のスペシャリスト集団で主に市役所職員で構成されております。活動内容については各種イベントに参加すると共に、地元八戸テレビ番組「エコレンジャーとエコな仲間たち」に出演し省資源・ごみの減量・リサイクルなど環境に関する内容を伝えております。


主な質疑
質 問
 家庭ごみの有料化についてですが、ごみ袋の有料ということでごみを多く出す人は負担が多く、少ない人は負担が少なということですが、指定ごみ袋の種類はどうなっているのですか、
答 弁
 一番大きな袋は45gで次が30gその次が20gの3種類です。
質 問
 燃えるごみ、燃えないごみ、缶、びんであれば色分けとか何種類に分けているのですか。
答 弁
 いえ有料化の対象になりますのは、燃えるごみ、燃えないゴミで資源となるごみについては無料です。それはリサイクルプラザという所に持って行きまして資源として再生します。
質 問
 リサイクルプラザに持って行くのは個人が袋も無しに持って行くのですか。
答 弁
 例えばダンボールなどひもで結んで紙もそのようにし、その他の缶びんであれば紙の袋に入れても結構です。そういう形で出したものを市若しくは業者が収集して搬入します。
質 問
 業者というのは、街中のごみ指定場所に出してある物を委託された業者が回収するということですか。
答 弁
 はいそうです。
質 問
 資源ごみを入れた紙袋とかダンボール箱が2次ごみになりますがどうするのですか。吉野川市であれば新聞の日とかダンボールの日とか指定日があります、その日に束にして出せば行政が回収していくと、今年から吉野川市が行っているのが中央に分別型の集積所を作り市民がそこへ直接持って行くように計画しております。そこまで持って行くのに何らかの袋が要ります、それをどうするのかということですね、今お聞きしていましたら有料のごみ袋はないそこで買い物袋にでも入れて持っていかなければならない、いうことで市民からの苦情はないのですか。
答 弁
 今のところそういった苦情は出ておりません。
質 問
 エコレンジャーの人選ですけど市民から募集しているのですか、
答 弁
 募集ではありません、環境政策課の職員の中からエコレンジャーを選んでおります。
質 問
 14年から15、16、17年と先程から色んな形で企画されておりますが、
 結果としてそのゴミですね、減量が進んで結果がでているとその中で事業系ゴミ
 にしましてもこれを減らさなければならない、どのようにしたら減量出来るかと
 取り組んで結果がでております。八戸の市民の方々の意識ですね啓発により又
 市がですね財政軽減のためやっております。市民と言うのは今現在ですねこれが
 当たり前であると力を入れているんだと認識はされているんですが。
答 弁
 かなり認識はしてくれていると思っております。古紙なんかも頻繁に依頼します  
 し、ゴミの減量にもかなり関心を持ち協力されております。事業所の方につきま
 しても可燃ごみを資源化することに関しまして、まだ全ての事業所ではありませ
 んが協力して頂いております。
質 問
 環境政策課職員は何人ですか。
答 弁 
 課長含めて15人です。
質 問
 エコレンジャーもその中から選ばれるんですね、テレビで見た記憶があるんです
 けど、啓発されておりましたが、ここでないんですか。
答 弁
 全国的にそのような啓発されております自治体が沢山ありますので、他の自治体
 であると思います。
質 問
 私たちの町は環境エコでこれほど力の入っていない町なんですけど同じ関連なんですけど地震で庁舎が崩れて立て直したと、今私たちの町も東南海地震が30年以内に非常に高い確率で起こると言われております。今何かといえば、安心・安全の町ということで防災に力をいれているんですけど、安心・安全の観点から地元の国立の大学がですね、小学校だけですかね今年で3年目になります授業、総合的な学習の一環ですね、文科省が学力の低下ということで多少政策転換されておりますが地元の公共の国立の大学の方からですね年10時間位ですけど5回位、子供たちが安心・安全、防災の授業を受けております。子供達が学んだ防災の知識認識を子供からお父さん、お母さん、お爺ちゃん、お婆ちゃんそして地域と、子供からだったらエコレンジャーと同じで素直に入っていきやすいと、そういったことで啓発ともう一点小さな子供達からもですね、安心・安全の観点での教育というふうなことでやっておりますが、少し質問が長くなったんですけどこの八戸市でこのエコに関して子供達に毎年又は、モデル校として順次広めていく計画はないのですか。
答 弁
 年度初めに、校長会に出席しまして説明し、ご希望があればですねエコレンジャーがその学校に行って啓発活動をしております。またボランティアの方にも協力して頂いて一緒に環境について教えて頂いております。20校程度です。
質 問
 リサイクルで缶とかビンについては何処もが取り組んでいると思いますが
 廃食油利活用事業でBDF製造装置はいくら位するんですか。
答 弁
 5百万円です。トラクター1台とごみ収集車2台の燃料を賄っております。
 軽油の代用ですが利用する場合は車検証の変更が必要です。
質 問
 資料の写真だけで詳しくわかりませんが今後もっと装置を大きくしてパッカー  
 車等の燃料として活用する計画はあるんですか。
答 弁
 事業所の廃食油は利用せずに一般家庭だけの廃食油だけですので規模を大きく
 する計画はありません。

  • 所感
     八戸市においては、平成16年度に環境基本条例が制定され、これに基づき平成24年度までの環境基本計画が作成されて、現在取り組んでいる。基本目標としては、健康で安心できる生活環境・人と自然環境との共生・潤いと安らぎが感じられる都市環境・地球環境の保全の4つを基本目標として、「持続可能な循環型都市の構築」を目指し、各種事業が展開されている。
     今回の視察では、昨年吉野川市において「ごみ処理を考える市民会議」で、ごみ減量化・ごみ資源化・ごみ処理システムの構築を柱に提言書がまとめられ取り組みがなされようとしているところであるので、八戸市の取り組みを今後本市の取り組みの参考事例として学習した。
     まず、「環境美化プログラム」では、八戸版アダプトプログラムが展開されており、市民の意思によって「まちをきれいにしよう」という活動が推進されていた。本市においても環境美化については、「レッツ・クリーン」事業が市民参加で行われているほか、国交省等での「アダプトプログラム」が市内で展開されているが、「レッツ・クリーン」事業は年1回の実施にとどまり、八戸市の年間を通しての事業とは大きな差がある。この差は、八戸市においては企画検討会をする段階で、部局を横断した検討会が構成された結果が八戸版アダプトプログラム確立されたと考えるものである。
     次にごみ減量化の問題であるが、八戸市も本市と同様に家庭ごみの重量率では生ごみが約40%を占めているので、この減量化は非常に大きな課題であることは間違いない。そこで、八戸では数値目標を立て減量化に取り組んでいるとのことで、1人1日当たりのごみ排出量の目標数値は1,000gで、18年度1,128g・19年度1,092gと着実に実行されている。要因としてはあらゆる方法でPRをした結果であると思われる。本市でもPRは行っているものの効果が上がっていないように思う。例えば、段ボールコンポストのPRである。本市においても段ボールコンポストは広報紙等により紹介されているが、パンフレット配布、集会での講習会の要望であり積極的なものではない。ところが八戸では平成16年からモニターを年間市民100人お願いするなど積極的に取り組んでいる。段ボールコンポストの普及を推進するのであればこの様な政策も必要であると考える。PRで特徴的なものが「エコレンジャー」である。「エコレンジャー」は環境保全のスペシャリスト集団でイベントに参加して環境に関する啓発事業を展開しているそうで、この様なことも有りかなと感ずるところであった。
     環境問題、とくにごみ問題に取り組むとき、市民を巻き込み官民一体となった取り組みが必要であることは、今更言うことではないが、行政として市民の発動機となる啓蒙啓発を展開しなければならない。