美郷ほたる館では参加者を募って定期的に炭焼きをおこなっています。この日のメンバーは炭焼き名人の小原さん、佐藤館長、上柿徹さんの3人。
ホタル窯で作った炭は、生活排水の浄化のために各家庭に配られます。毎年ゲンジボタルが乱舞する、かわた川の水をきれいに保つためです。
さ〜て、炭焼きの作業ですが、本来ツアーは2回にわたって行われます。原木入れに1日と、焼けた炭を取り出すために1日です。
しかし、一般の人は2日も来るのは難しいし、しかも焼き上がるのに1週間以上かかるのでなおさらです。
そこで考えたのが1日ですましてしまう方法。
まず、1週間前に原木を入れ火をつけておく、そして当日は先に焼けた炭を取り出し、その後で原木を入れるという方法です。これだと1日で炭焼きを体験できます。まぁ、作業順序が逆になってしまうことと、自分が入れた木がどのように焼けたのか確認できないところがちょっと心残りですが、炭焼きの過程は体験できます。
学校の課外授業の場合は2日に分けてしますが、一般の参加者の場合は時間の都合でこういうやり方が参加しやすいのではないでしょうか。
て、炭焼きの作業工程を説明していきましょう。
左の図は窯の断面図と正面図です。
まず原木を入れます。この時に窯の高さに合わせて原木を切り揃えます。120センチから130センチです。太さは直径15センチ以下に揃え、それ以上大きいモノは割って細くしておきます。竹の場合は節を取りあらかじめ割っておきます。そうしないと破裂してしまうからです。
窯の中に原木を入れ終わったら、次は焚き口を作ります。レンガを赤土の練り土で積んでいきます。横から見ると2重になっているのが分かります。
次に焚き口に雑木を入れ火をつけます。窯の中の原木に火がつくまで焚き続けます。図を見ると分かるように原木は上から焼けていきます。窯の中に原木を入れるときは太い方を上向きにして置いていきます。また、手前から燃えていくので、焚き口付近には雑木を並べます。原木着火の判断は煙の色や煙の量によって見きわめます。白い煙がもくもくと上がります。
原木に火が点いたのを確認したら、焚き口にレンガを積み小さな空気穴を作ります。空気調整を行うためです。煙突も同様に行います。この調整は焼き上がるまで続けます。焼き上がったかどうかの判断も煙の色で見きわめます。白い煙から青白い煙に変わったら焼き上がりです。焼き上がるまでには、2日ほどかかります。
焼き上がったら最後に焚き口と煙突をふさぎます。空気の進入を防いで火を消すためです。焚き口は土と板でふさぎ、煙突部分は石でフタをして、その上に土をかけます。炭を窯から出すまでの時間は4日程です。
在、炭は燃料としてはほとんど使われなりましたが他のいろいろな使われ方があります。
水道水の匂いや雑菌の除去、ミネラル分の補給、ご飯を炊くときに使うと炭の中のカルシウムが溶けご飯を美味しく炊きあげることなどが出来ます。
また、お風呂に入れるとミネラル分が溶けだしてアルカリイオンを含んだ温泉のようになります。
部屋の空気調整などにも使われます。湿度が高いときには炭は水分を吸収し、低いときには水分を放出します。このことを利用して、床下に置き木材や畳を乾燥させ家を守ります。
冷蔵庫に入れると消臭効果もあるようです。
先にも書いたように美郷では、かわた川の水をきれいに保つために炭を使っています。
5月下旬から6月下旬にかけて、ゲンジボタルが乱舞するかわた川を守るために炭を作っているのです。
炭焼き体験教室
定員/30名
持参物/お弁当、汚れてもかまわない服装、軍手、マスク
参加費/高校生以上¥1,000,小学生以上¥500

炭焼き名人の小原さんが炭の焼き方を伝授してくれます。炭は昔はどこにでもあった燃料ですが、最近は燃料としてではなく、水の浄化や部屋の浄化などに使われています。出来た炭は持ち帰ることができます。

お問い合わせ先
美郷ほたる館
徳島県吉野川市美郷字宗田82-1

TEL 0883-43-2888
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