第1話 第2話
2003年7月12日、毎年恒例の阪南大学の石積みが高開で行われました。毎年3年生が石を積む。4年生は前年の経験を生かして監督です。
もちろん高開文雄さんの指導下です。今年で3回目。
1回目は確か2001年の春でした。
その時は4年生と3年生が一緒にやりました。と言ってもたった4人だったか?
今回は22人(先生と佐藤館長を入れると24人)。
去年は6月、今年は7月、暑い日の作業でした。
普通石積みは農閑期、すなわち寒い時期にするのですが・・・。
に石積みをする時は手がかじかんで大変ですが、夏は暑くて大変です。まぁ大学の授業の都合だけれども、暑い中ご苦労さんです。指導する高開さんはもっと大変ですけど。
この日は天気があまり良くなくて、曇り、雨でした。
太陽は出ていませんでしたが、ジメジメして汗びっしょりになっての作業でした。
この石積みツアーは阪南大学の国際コミュニケーション学部国際観光学科の前田助教授ゼミの学生達が「新しい観光とは?」を考えるツアーです。
午後1時頃役場の川村さんに聞くと、学生連中はさっき「とごえ」に荷物を置いてから高開さん宅に行ったそうです。
午後2時頃高開峯子さんに挨拶。
石積みはさっき始めたところらしい。
庭から見上げるとやってるやってる。
雨が降らないと良いのですが・・・。
さっそく現場へ。
今年も三つの班に分けて作業開始。
一つはもちろん石積み班。第2班は大きな石(岩)を石置き場から軽トラで運んでくる班。第3班は軽トラで運んできた石を現場に運ぶ班です。三つの班は入れ替えですべての作業をすることになっています。どの作業がしんどい?どれがラク?意外に運ぶのがしんどいかもしれませんねぇ。
まぁ、とにかく全員が全部の作業をするわけです。
今日の作業予定は、根堀まで、できたら根石を置くまでかな?つまり溝を掘って基礎になる大きな岩を置くまでの作業を今日のうちにします。
現場に着いたときにはすでに半分近く崩していました。
今回の石積みの大きさは、幅4メーター高さ1.3メーター奥行き1メーターです。
比較的小さいスペースの石積みです。雨が降ると作業が中断して完成しないかもしれないと思ったからです。
表面の石をドンドン崩していく。この奥には土に埋まったグリ石がたくさん埋まっていました。
表面に見えている石も小さいモノは今回グリ石に使うので、選別していきます。大きい石の山、グリ石の山、土の山、三つの山にしていきます。
この時、学生達はなぜ選別しているのか分からなかったと思います。どれぐらいの大きさの石が積む石で、どれどれがグリ石で、土の山は何のためなのか何が何だかな〜・・・。
何度か、高開さんに崩した土とグリ石になる石が混じっているのを
「はい、グリ石はこっち、土はこっち」と注意されていました。
まぁ仕方がありません。
午後3時頃だいたい表面の石は取り除かれ、溝を掘る段になると畑の部分が崩れてきました。ハァ〜。2回ほど崩れ、休憩に。
そうそう、途中恒例の記念プレート制作に2人の女子学生が名乗りを上げました。大学名と日付を石に彫ります。このプレートによって何十年先でも誰がこの石積みをしたのかが分かるわけですね。
さてと、見えているところの石はほとんど無くなりましたが、土の下に隠れている石を取り除くのが大変です。根石というのは基礎になる石で、大きい岩が使われています。これをとりあえず新しいのと交換します。
と、溝を掘っていくと高開さんが声を掛けてきた。
「これをどうしましょうか?」
高開さんの足元を見ると、凄く大きくて平らな岩が見えます。
「大きい根石ですねぇ。それも掘り起こすのですか?」
「いや、そのまま使いましょう」
高開さん曰く、自然石だそうです。元々ここに埋まっていた岩らしく、美郷の山は石の山なんだなぁと実感しました。
根堀の溝は、幅約50センチぐらい深さは約30センチから40センチぐらいに掘ります。何をするにしても基本はちゃんとしないと後々しんどい事になるのでしっかりやっておかなければいけません。
もデコボコにならないように均等にならしていきます。
午後4時30分頃、根堀が何とか終了し根石を置くことに。この根石、大きいだけではダメでして。この根石の上に何十個も石を置いていきますから軟らかい石だと割れてしまうので、その重量をモノともしない岩が選ばれます。
高開さんが「あれをこっちへ」とある石を指さし学生諸君に指示、てなことをしていると、向かって右側の根堀が済んでいなかったらしく、高開さんが学生にそこを平にしてと指示。
この平にするのが大変なのですよ。普段から腰を曲げて土を掘り起こすなんてしていないから重労働なわけです。
さて、根石になる大きい石を1列にとりあえず並べ終え、次はグリ石。根石の高さと同じだけグリ石を根石の奥側に入れます。
これは最後まで同じやり方で、積んだ石と同じ高さだけグリ石を入れていきます
というのは、奥側のグリ石が高くなると表面の石が積みづらくなるためです。
午後4時45分頃、今日の作業は終わり。明日は2段目から石積みです。
この後「とごえ」で食事、それから反省会。
食事は自炊。そうそう、食事班というのがあって、石積みの途中から作業をはなれ、23人分の食事を作りました。
今回の学生の構成は4年生が男子ばかりで6人、3年生は女子学生が10人男子が6人。4年生は指導にまわっていたので、今回の石積みツアーは、どちらかと言うと女子学生主導型だったかなぁ。女子学生の方が元気でしたね。3年生のうち4人が中国からの留学生で、男子が3人、女子がひとり。この留学生の4人料理が上手で、手作りの水餃子を作ってくれましたが美味しかったです。
普段から料理する?」と聞くと。
「いつもする」と答えが返ってきました。
てなことで、今日1日ジメジメして汗だくになったけど雨はちょっとだけで良かったなぁ。

To be continued.

次回予告 石積み2日目はやっぱり雨?